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東京の草サッカーチーム「FC.VIRIDIS(エフシーヴィリディス)」の大将が綴るブログ

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岡田武史 〜メガネの料理人〜
 

岡田武史
1956年8月25日大阪市生まれ。古河電気工業サッカー部(現在のジェフ千葉)に大学卒業と同時に入部。国際Aマッチ24試合に出場経験を持ち、頭脳派ディフェンダーと言われる。その後は、
古河電工コーチ → フランスW杯コーチ → フランスWアジア最終予選監督 → フランスW杯監督 → コンサドーレ札幌監督 → 解説者 → 横浜Fマリノス監督
という経歴を持つ。

今回紹介するのは、サッカーマガジンの編集部伊東武彦氏が岡田監督のことを「メガネの料理人」とたとえていたことのお話しです。

フランスW杯。日本がW杯予選を勝ち抜いたとして、そのベンチに座っていたのがメガネを掛けた若き指揮官であるということを誰が予想しただろうか。こんな筋書きを考えていた人は間違いなく一人もいなかったであろう。1997年10月4日夜、アジア最終予選序盤を1勝2分け1敗で終えた加茂周監督が突然更迭された。後任に指名されたのは、加茂監督の下でアシスタントコーチを務めてきた岡田武史である。日本サッカー協会幹部に要請を受けた岡田氏は「この場で返事をしなくてはいけないのか」と聞いたらしい。幹部の返事は「イエス」だった。岡田氏はしばらく考えた後に、1週間後に控えるウズベキスタン戦の指揮を執ることだけを了承した。そして、その晩から始まった42日間の戦いで、メガネの指揮官はチームを鮮やかに改造してしまうのである。
「流れを変えたかった」というのが、日本サッカー協会幹部による加茂周監督解任の一番の理由だった。岡田監督は「どうやって流れを変えるのか」という報道陣の質問に対し「流れは変えるのではなく、勝つことにより流れは変わる」と言い続けた。参謀に日本サッカー協会の頭脳と言われる小野剛を招いてチームに自信を取り戻すために腐心した。2試合連続引き分けの後効果は出た。ソウルの韓国戦の完勝で流れが変わったのである。スペースを生かし、惜しみなき動き、前に出るアグレッシブなスタイル。「冷静なファイト」を岡田監督はチームに注入した。ベースでは加茂周監督が推進してきたプレッシングサッカー、今でいるゾーンプレスを生かしたうえでの注入であった。

岡田監督の手腕の確かさは、冷めた料理をそのまま温めなおすだけではなかったということにある。サッカーマガジン編集部の伊東氏の例えとしては次のようなことになる。

冬の晩、暖を求めて鍋をやる。「鴨鍋」である。翌朝、鍋に冷めたままの鴨鍋が残った。さてどうするか。岡田監督はそのまま温めなおすことはしなかった。パワーのつく白飯を入れた。卵を落とし、三つ葉を散らし、調味料を加えた。鍋の出汁が出た美味しい雑炊の出来上がりである。

自信を失ったチームに「お前達は力があるんだ」と呪文のように言い続けることは簡単である。しかし、冷めきった料理をいくらレンジで温めようと、味は出ない。岡田監督は、チームに欠けているところを冷静に見極め、自信を取り戻すためのトレーニングを組んでチームを立て直していった。岡田監督は「僕は、加茂さんの作ってきたものに少しだけ自分の色を加えただけ」と言った。11月16日、ジョホールバルでのW杯行きの切符を賭けたイラン戦。長い長い戦いの終わりの合図を告げたのは日本の控えとして出番を待ち続けた背番号「14」岡野雅行の右足から生まれたゴールデンゴール。長髪が汗と涙に濡れてなびいた。

誰もこんな筋書きを用意していなかった午後11時34分。青い歓喜が弾け、日本代表はW杯初出場を決めた。

W杯を決めたチームは間違いなく「鴨鍋の雑炊」であった。美味しくてアツアツだった。岡田監督をメガネの料理人と呼ぶのはそのためである。

W杯本戦こそ良い結果は残せなかったが、岡田監督でなかったらその後の日本サッカーは大きく変わっていたかもしれない。次のW杯を見据えて、三浦知良北沢豪を本戦メンバーから外し、若い高校生あがりのルーキーである小野伸二をメンバー入りさせ、メンバー外になった高校生の市川大祐も試合に同行させた。日韓W杯でこの二人が活躍したのは言うまでもない。ベテラン選手を直前でメンバーから外して、次のW杯を担う選手を大会に連れて行くというのは、何処の国でもやっていることですし、ましてや強豪国は当たり前だと思っているようです。新聞などのマスコミでは、最近でも三浦知良を代表から落としたことに対しての不信感などを綴ったものなどをよく目にしましたし、最近の話題としても、時期代表監督候補に挙がっていた岡田監督のことを、三浦知良問題として多く取り扱っていました。もちろん、サッカーが好きな人も、ミーハーファンも、玄人も素人も、それぞれがそれぞれ違った意見や考えを持っているのが当たり前だとは思うんです。ですが、あえて僕は、岡田監督のやってきたことは正しかったことと書かせていただきたいと思います。もちろん、僕は浦和レッズファンなので、岡田監督に肩入れしているわけではないのですが、やはり日本サッカーを変えてくれた一人だと思います。


料理人と呼ばれる他にも、「日本サッカーの救世主」という言葉を僕はあえてプレゼントしたい。

岡田武史


| その他サッカーのこと | 02:54 | comments(2) | trackbacks(1) |
トラックバック、ありがとうございました。
世の中の大勢は「カズ、かわいそう」「岡ちゃんは信用ならない」なのだと思い込んでいるせいで、どうもこの話題には過剰に反応してしまってお恥ずかしい限りです。
拝読して、「もっと冷静に書かねば」と反省しております。
| 雅亮 | 2006/04/27 1:16 AM |
雅亮さん>

こちらこそコメントありがとうございます。人それぞれにそれぞれの考え方があっていいと思いますので、岡ちゃん反対派の人を批判はしませんよ^^今だってジーコ反対派や肯定派が別れていますしね。
| 大将 | 2006/04/28 2:06 AM |









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